北欧パートナー企業訪問記 その14(リガバスケット_2)

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こんにちは。広報の村上です。

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少し間が空いてしまいましたが、今回はラトビアのリガにあるKLIPPAN工場の見学と商談を終え、リガバスケットの製造元へ向かうところからです。

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北欧出張4日目の午後は、ラトビア、リガの伝統工芸品「リガ バスケット」の製造元「Pinumu Pasaule社」の持つ「バスケットハウス」へ向かいました。

「Pinumu Pasaule社」は旦那様のペーテリウスさん、奥様のロリータさんが運営。本格的なビジネスとしてバスケットを発売しはじめたのは1999年のことで、10人ほどの職人さんがいるそう。工房で仕事をされる方もいれば、自宅で作ってロリータさんが取りに行くケースもあります。

 

こちらが「バスケットハウス」。観光客もよく訪れるそうですよ。

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リガ バスケットは一つ一つ職人さんの手作りです。繊細そうに見えるバスケットですが、柳はとても固くてコシがあるため、編み込むのは相当な力作業。ペーテリウスさんの手はグローブみたいに大きくて厚みがあるのですが、力強く編み込んでいくには、この手でないと!と思うほど。グイグイと力強く編み込みます。

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こちらは「バスケットハウス」にある、工房の様子。

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手前におられるのはペーテリウスさん、ロリータさんの息子さんです。跡を継いでいらっしゃいます。今作っているのはスーパーで商品を乗せるための台。

 

色は違いますが、完成するとこうなります。

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裏返すと・・・コロ付きの可動式!実際に使われている様子は見られませんでしたが、柳のバスケットに商品が並ぶなんて、想像しただけで素敵です。

 

ちなみに、ecomfortで販売しているバスケットは、80代のお母さん職人と、63歳の息子の職人さんの2人が担当してくだささっています。ゴッズアイという特長のある編み方ができるのは、こちらの親子のほか、数名しかいないため、このデザインのバスケットは貴重なのです。

 

ゴッズアイはこの四角い部分です。

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「バスケットハウス」は、売り場や工房だけでなく、住空間も隣接しているため、ハウス全体を通して商品以外にもバスケットがいっぱい!棚やキッチンのちょっとした入れ物までカゴ・カゴ・カゴのオンパレード。どれも長く使い込まれているはずなのに、ツヤがあって美しい!!

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収納棚や扉、ブラシやヘアピンなどの小物入れも!木田のブログでは椅子や机なんかも紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

ペーテリウス夫妻がバスケットづくりに使う柳は全て自社栽培。農薬を使わないこだわりから、しなやかでコシのある丈夫な柳へと成長します。農薬を使うと、早く育つ代わりに、耐久性のない、スカスカとした柳となってしまうそう。

そうして大切に育てた柳は刈り取った後に乾燥させて保管。

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編み込む前にたっぷりの水に浸し、しんなりさせて使います。この時に、ソーダ水(と、おっしゃっていたと思います)に浸すと、柳が黒く色づき、黒色のカゴ商品となります。

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手前が水に浸している柳(自然の色)。奥がソーダ水(この時点でもう真っ黒に濁っています)。

 

余談ですが、ペーテリウスさんいわく、バスケットづくりには日本の「ニッパ」が一番良いのだそう。来日するときには必ず買いに行くほどで、「切れ味抜群の高性能」だとか。写真はわざわざ見せてくださったニッパです。日本の技術を誇らしく思った瞬間でした。

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道具の話の流れから、ラトビアの家庭の日用品についても聞いたので少しご紹介。

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これは食器を洗う時のディッシュブラシ・・・のようなもの。先端にスポンジがひっつく仕掛けで、棒は空洞になっており、ここに洗剤を入れて使うのだそう。どうやら、先端のスポンジに洗剤が自然と染み込み、泡が途絶えることなく食器が洗える便利グッズのようです。

 

話が変わりまして、「バスケットハウス」では家庭菜園もしていて、ペーテリウスさんがもぎたてのトマトやグレープを食べさせてくれました。「すっぱい!けど体に染みるーっ」って感じの味。伝わりますかね~。

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ペーテリウス家族との穏やかな時間もつかの間、出発の時間が迫っています。

急いで帰り支度をする私たち。お次は旅客船「シリアライン」に乗り込むために、港へ向かいます。ロリータさんに車で送っていただきますが、時間はもうギリギリ!大きな荷物をガラガラと引いて走ります。リガもマルメと同じく石畳。ですが、マルメで味わった石畳とは比べられないほどもっともっと大きな石がゴロゴロしているので、大きなキャリーバッグは動かすのも一苦労なのです。

そんなこんなで、ドタバタの中、ロリータさんに別れを告げ、シリアラインに無事乗船。この時やっとラトビアリガという街を船の上からじっくり見渡すことができました。まるでおとぎ話の世界に出てきそうな味のある教会やカラフルな建造物。遠くに見える石像はいったい何だったのかしら・・・。

船がゆっくりと港を出発します。小さくなっていく街を見送りながら「この街をもっと知りたい!また来たい」と、私の人生の目標が1つ増えたのでした。

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ここからは半日に及ぶ船旅のスタートです。海の上で一夜を明かすなんて……これも人生ではじめてのできことです。

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次回はスウェーデンストックホルムで見てきたトレンドのインテリアショップや雑貨店、BENGT&LOTTAでのディナーの様子などをレポートします!

 

北欧パートナー企業訪問記 その13(リガバスケット_1)

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こんにちは。

イーオクトの仕入担当、木田です。

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さて、北欧パートナー訪問記、木田編の連載第5回目です。

今回もお読みいただき、ありがとうございます。

 

今回はラトビアの伝統工芸「リガ・バスケット」をつくるペーテリウス夫妻を訪ねて」の巻です。

 

KLIPPAN社のお二人と次は日本での再会を約束してお別れした私たちは、リガ大聖堂の前でロリータさんと再会!

 

実は、ロリータさんと職人のペーテリウスさん夫妻とは来日された際にお会いし、ラトビア大使館でのパーティに一緒に参加したことがある仲なのです。

 

バスケット職人ペーテリウスさんとロリータさんご夫妻。

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ペーテリウスさんやラトビアの職人さんが作る手づくりバスケット。これがまた、本当に素敵なバスケットなのです。みなさまにもぜひ本物を見て、触って、職人技の素晴らしさを感じていただきたいです!

ecomfortサイトページはこちら>>>

https://www.ecomfort.jp/SHOP/101460/137375/list.html

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さて、再会を喜びつつ、ロリータさんの車で走ること30分・・・着いたのはPinumu社のバスケットハウス兼お二人のご自宅です。

 

緑に囲まれた、なんともかわいらしいおうちです。庭には柳のほか、ベリーやぶどう、りんごなど家庭菜園もありました。自然と暮らすことが当たり前の生活を送っています。

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もう午後だから、ランチは食べちゃったと思うけど少しでいいからラトビアの味を食べてほしいのよ。

 と、ロリータさんは、おいしいお茶にお食事、スイーツでおもてなしをしてくださいました。

 ラトビアでよく食べられている豆と豚肉をダイス型にして炒めたもの。とーってもおいしかったです。

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近所のパン屋さんでフレッシュなケーキまでご準備くださっていました。

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家の中にはペーテリウスさんや息子さんが作ったいろんな柳の家具やクローゼット、小物が使われていました。

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広いお庭には柳が育っています。

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こちらは柳を保管している小屋。

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ペーテリウスさんのお持ちのこの柳の束は、マッサージの道具なのだとか。これで全身をパシパシ叩いて刺激するのだそう。

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バスケットや椅子など製品づくりに取り掛かる前に、まずは乾いた柳を水に浸します。数時間浸すとやわらかくなってバスケットづくりに使うことができます。

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こちらはバスケット製造の工房です。

こんな風に、Pinumu社では、自分たちで柳を育て、それを刈って、ひとつひとつのバスケットを手で編んでいくんです。これ、本当に力が要る大変な手作業なんですよ。

職人さんの真剣さが伝わってきて、思わず息をひそめてしまいます。

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最後にはおみやげのバスケットまでいただきました!

心から、大切にいたします!!

 

お二人は郊外にも別邸をお持ちで、そこでは更に自然いっぱいの生活をされています。

こちら参照↓

https://www.ecomfort.jp/special/170901_1/

 

よろしければこちらの記事もどうぞ

https://www.ecomfort.jp/special/170901_2/

 

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ロリータさん、ペーテリウスさん、こんな素敵な場所でつくられたてづくりのバスケットを日本で販売させてくださって、本当にありがとう。

 

ロリータさん、またまた私たちを、港まで送ってくださいました。何から何まで、本当にありがとう!

 

後ろ髪をひかれながらお別れし、ここからは船で移動です。

リアラインに乗り込み、明日の朝起きたらストックホルムに到着です。

 

次回は

ストックホルムに店舗を構えるデザインユニット「Bengt&Lotta」inスウェーデンストックホルム)」

です。

 

お楽しみに!

北欧パートナー企業訪問記 その12(KLIPPANリガ工場_2)

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こんにちは!広報村上です。

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今回は、KLIPPAN本社からブランケット製造工場のある、バルト三国の「ラトビア」首都リガへと向かうところからです。

さまざまな国をまたにかけています!

さてさて、ここで簡単に振り返りますが、ここまで私はデンマークコペンハゲーン」「コリング」、スウェーデン「マルメ」「クリッパン」、ラトビア「リガ」と、北欧出張3日目にして、すでに3カ国5カ所の主要エリアに滞在!

移動はいつもパートナー企業の皆様に助けられています。本当にお優しい方ばかりです。

改めて訪問先の地図をこちらに!

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話を戻して3日目の夕方、KLIPPAN街からKLIPPAN社社長のペッテルさん、副社長兼ディレクターのパニラさん(ペッテルさんとは兄弟)とともに、リガへと向かうためコペンハーゲン空港へ。

この時、一瞬だけマルメに立ち寄り、KLPPANブランケット販売店をパニラさんに案内いただきました。

私たちだけでマルメを回った時には気がつかなかった、インテリアショップが様々あり、パニラさんが早足でそれらの店舗を巡ってくださいます。

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この時の店舗は加藤の記事で少し触れてますので、こちらをご覧ください。

https://ecomfort.hateblo.jp/entry/2018/08/15/090000

 

さて、ここで私の初めて第三弾!

あまりに急ピッチで駆け巡る私たち。

「すみません!せめておトイレ休憩をください!」(私)

ということで、デパートのトイレに向かった時でした。全てのトイレに鍵がかけられており、利用するには5クローナ(約70円)が必要。なんと有料ではありませんか!

ここまでクレジットカードで過ごしてきたため、初めての硬化利用となります。しかもトイレで!

有料トイレはスウェーデンに限ったことではなく、主に、「維持費」「犯罪抑制」の2つの理由から、比較的多くの国でこのような利用方法となっているようです。

日本のように、どこにでもトイレがあり、しかもきれいに保たれているなんて、なんてありがたいことなんだろうと思いました。

そういえば旅行ガイドに書いてありました。海外を旅行するときは、事前にトイレの場所をチェックし、博物館や美術館、レストランやカフェなどを訪れた際に行っておくことがポイント。ということです。

※振り返りますが私村上は海外旅行が初めてです

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そういえば、マルメのお立ち寄りスポットとして「Form Design Center」もおすすめです!あいにく私たちが訪れたときは休館日でしたが、工業デザインや家具、建築、ファッション、グラフィックデザインなどの展示場で、北欧デザインや建築に興味のある方は必見です。行ってみたかったなぁ~。

これが「ラトビア」だ!

さて、マルメ市内の視察も終わり、空港へ。

リガへ向かう飛行機はミニサイズすぎて、驚きのあまり一瞬足が止まったほど。

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一応記念撮影をしましたが、「笑っていられるのも今のうちだぞ」と、ヘラヘラしている当時の自分に言ってやりたいですね。

 飛行機がガタガタ揺れるたびに私の心臓もガタガタブルブル・・・。

え!こんなにゆれるの!こ・・・こわい!

離陸前、スチュワーデスさんの酸素マスク、シートベルトの案内が適当だったことを思い出し、ますます不安が募ります。

 

まぁ、もちろん飛行機はもちろん無事に着陸しまして、ついにラトビアへと入国です!

 

余談ですが、空港から宿泊先のホテルに向かう道中にハッとしたことが。

「あれ?パスポートチェックされたっけ・・・」

どうやらこれがラトビアという国。入国記録がどこにも記されないパスポートを握りしめ、真っ暗闇の中タクシーに揺られてホテルへと向かいます。いつの間にか日付が変わり1時になろうとしていました。

 ついに来ました!KLPPAN工場

朝9時、KLIPPAN工場にいよいよ到着しました。

朝日を受ける赤煉瓦のシャビー感ときたら!元々古民家や古道具好きの私は、味わいのある外観に惚れ惚れ。

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まずは織り機のエリアから。

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こちらは織り機の音が激しいため、木田の記事でも触れていたグミのような耳栓をみんなで付けて見学。

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まるでお菓子みたいですね。

 

こちらは、染色・洗浄・乾燥エリアです。

ゴウンゴウン・・・大きな機械音が体の芯まで響きます。

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インクを機械に投入しています。

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こちらは脱水中。巨大脱水機が数台ありました。

 

脱水が終わった商品が2階の検品エリアへと

吸い上げられてく様子は圧巻です。

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このとき初めて知ったのは、商品は全て1枚で作られているということです。

どこを見渡しても長ーーーいブランケットが右へ左へ流れています。

例えば、写真のスロー。フリンジ部分で繋がっており、フリンジ部分は最終工程で初めてカットされるというわけです。

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詳しい製造行程は木田のブログでご紹介しています。

https://ecomfort.hateblo.jp/entry/2018/08/24/103033

 

工場見学で印象的だったのは、ラトビアの社員さんたちの真剣な眼差しです。

同じKLIPPAN社ですが、その手際の良さやスピード感には目を見張ります。

 

こちらはラトビアのKLIPPAN工場直営の販売店ショールーム。実はKLIPPANにはラトビアオリジナルのデザインもあり、お店を見渡すと、鮮やかではっきりとした色味の毛糸やコントラストがしっかりとある商品が多いように感じました。

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ラトビアにはハンドクラフトの職人が多いそうで、こちらの店舗は、実際に作っているブランケットやスローより、毛糸やフェルトなどの手芸用品が多いのが印象的でした。

 

工場を見学した後は、ペッテルさん、パニラさんと食事をしながら、引き続き商談です。

様々な工程を経て、心を込めて作ってくださっているブランケットですが、ほんの少しでもほつれやフリンジの緩みがあると、日本の市場では受け入れていただけません。

日本のお客様の求める品質基準の高さをお伝えし、発生してしまった問題に対してどのように改善していくか、一緒になって知恵を絞ります。

実際に現場を知ることで、お互いに歩み寄れること、改善に向かえることがありますし、こうして顔を見合わせながら討議を繰り返すことで、パートナーシップをより強固にし、信頼しあえる関係になれるのだと思いました。

仕入れ担当の木田は特に、日本のお客様の声をKLIPPANに伝え、双方の立場に立ちながら、仕入担当としての責任を全うしております。

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さて、この日の午後は、「リガバスケット」の製造元、ペーテリウスご夫妻の営む、バスケットハウスへ向かいます。

 

ここで、ペッテルさん、パニラさんとはお別れ。たった2日間でしたが、二人とお別れする時、家族と離れる時くらい、寂しさがこみ上げてきました。さようなら!また日本で会いましょう!!

 

次回はリガ在中レポートの後半戦。

ガバスケット製造元、ペーテリウス夫婦のお宅に

おうかがいした様子をお届けします。お楽しみに!

北欧パートナー企業訪問記 その11(KLIPPANリガ工場_1)

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こんにちは。

イーオクトの仕入担当、木田です。

さて、北欧パートナー訪問記、木田編の連載第4回目です。

今回もお読みいただき、ありがとうございます。

 

今回は北欧出張4日目、KLIPPAN社のラトビアの工場訪問です。

 

8:30

PetterさんとPernillaさんがホテルまでお迎えに来てくださり、

タクシーでKLIPPAN工場へ。

9:00 工場へ到着。意外!比較的リガの街中にあります。

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工場からできたてほやほやを出荷するケースもあるため

工場の裏側から出荷できるようになっています。

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9:00~12:45 工場見学

KLIPPANには紡績工場と織物工場の2つの工場があります。

今回は織物工場の見学です。

 

KLIPPANの工場は8000㎡の広さ。

この中にジャガード織機が9台。

ここに110人の従業員、工場で働いている人は20~25年選手が多く

ベテラン職人さん揃いです。

繁忙期は夜遅くまでダブルシフトで稼働している時期も。

なんとこの工場、2016年には生産率を前年比110%の功績がたたえられ、

リガでカンパニーオブザイヤーを受賞!

 

この工場にはKLIPPANの最高品質を支える素材へのこだわりと

職人の手仕事が詰まっていました。

 

工場に入ると、ガシャンガシャンガシャンガシャン!

すごい轟音に包まれます。

Petterさんからなにか小さなグミのようなものを

渡されました。

なんでしょう・・・??

耳栓でした。

 

というのも、工場の中では織機がすごい音をたてて動いています。

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KLIPPANでは、染色から最終製品まで一貫して

この自社工場で製造されているんです。

 

染色には2種類の方法があるそうです。

  • 原毛を染める方法
  • 糸を染める方法

グレーの色は原毛で染めるそうです。

これは別の工場で行われているのですが、おもしろいことに、

羊毛のグレーはまず黒で染めてから白を足して色彩を調整するんだそう。

ところどころに小さな黒い斑点が見えるのはその製法によるもの。

 

グレー以外の色は糸で染めます。

もちろんこれもKLIPPANで染めています。

KLIPPANには専任のカラーマイスターがいます。

そう、KLIPPANのコレクションを彩る美しい発色は、

このカラーマイスターの環境に配慮した染色の研究と

カラーレシピの賜物です。

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染める時は、まず水の中に投入し、

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そのあとレシピで作られたカラーを混ぜていきます。

均一に色を入れるため中がずーっと回転しています。

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最後は熱湯で洗って色を浸透させるんです。

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ちなみに、コットンの場合は、インドからオーガニックコットン

シュニール糸がコーンで届きます。

KLIPPANではコーンから外して染色。

そのあと、またコーンに戻すんです。

染色方法はウールと一緒ですが、シュニール糸はモコモコしていて

均一でないため、染めるのには熟練の技術が必要なんだそう。

 

染色の後は・・

 ↓

水抜き・乾燥

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コーンに巻いていきます

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コーンの糸をセット。ジャガード織り機でブランケットを

ドビー織り機でスローやストールを織ります。

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フリンジ(があるものは)の機械にかけます。

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第1検品、修理

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洗浄、脱水

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しわを伸ばして乾燥

※洗浄や乾燥で縮むことを想定したサイズで作っています

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第2検品

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毛を起毛させてブラッシング

フリンジカット

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ラベル縫い付け

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検針

最新の検針機を日本のために導入しています。

きれいに畳んでタグをつけ、ベビー用ミニブランケットはリボンをつけて完了!

 

カッティングやラベルの縫いつけ、ポケットの縫い付けなどの作業は

全部手作業で丁寧に行われています。

 

KLIPPANでは年間に40万枚のスローを製造するそうですが

スローには全52工程あるそうです。

そして、そのカッティングも手作業とは・・・!

気が遠くなりそうです。

 

KLIPPANの工場にもショップがありました。

リガにしかないデザインのブランケットやアイテムも!

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KLIPPANの工場には、この最高品質を支えるさまざまな

こだわりや熟練の技が詰まっていました!

そして、ブランケット、ストール作りにこんなに多くの人が

関わっていること、こんなに多くの工程があることに驚きと

感動がありました。

 

何より、ラトビアのみんなが本当に真剣に仕事をしていた風景に

心を打たれました。

 

遠く離れた日本で、彼らが作ったブランケットがこんなに

日本のみんなに愛されて、素敵なお店できれいに飾られて、

ふつうのギフトだけでなく、安心安全なものとして

赤ちゃんへの贈り物としても多く選ばれていること、

みんなに知ってほしいと思いました。

 

また、KLIPPANの素材へのこだわり、安心安全への取り組み、

サスティナブルかつアニマルウェルフェアに配慮したしくみなど

素晴らしい部分をもっともっと日本のみなさんにお伝えして

いかねばなりません。

製造工場で実際の製造現場を見て、感じたこと

貴重で素晴らしい体験でした。

 

午後はリガの街中へ移動し、ランチミーティング

Petter社長と、並行輸入対策について真剣に討議。

日本で並行輸入品が販売されていること、KLIPPAN社も

非常に大きな問題として認識しており、

KLIPPANとECOTで対策に取り組むこと約束しました。

 

次回はリガバスケットのメーカー、Pinumu Pasaule社の

工房を訪問します!

 

どうかお楽しみに。

北欧パートナー企業訪問記 その10(KLIPPAN_6)

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こんにちは。

イーオクトの仕入担当、木田です。

さて、北欧パートナー訪問記、木田編の連載第3回目です。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

今回は北欧出張3日目、KLIPPAN社の本社訪問です。

 

8:30 KLIPPAN社、社長のPetterさんがホテルに

お迎えに来てくださり、いざKLIPPAN本社へ向けて出発進行です!

みんなにスウェーデンの田舎の風景を見せてあげたい、という

Petterさんのやさしいお心遣いで、一般道を進みます。

 

スウェーデンの美しい森や木々。

いよいよKLIPPANの町に入ります。

全員興奮して、車を降りて写真をパシャパシャ!

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美しい田園風景を望みながら、広報村上、すかさずインタビュー。

さすがです。

Petterさんの1日のスケジュールや休日の過ごし方、

旅行先のお話までいろいろと。

Petterさんは非常にご多忙な中でも、友人と旅行を楽しんだり、

ジムで運動したり、と自分の時間を大切にしているようです。

 

普段、社長のPetterさんとはあまり直接のやり取りがないため、

こういうお人柄やくらしを知ることができる機会、嬉しいです。

 

ここで1つ、Petterさんから聞いて驚いたお話を。

KLIPPAN社の営業担当は月曜に車でKLIPPANを出発し、

戻ってくるのは、なんと、金曜。

つまり、月曜に車で出発し、国内外の各地の販売店を車で

一週間かけて回って、金曜の夜に戻り、週末は自宅で過ごす

というスタイル。驚きました。

でも、それだけ、販売店を巡り、顔を見せ、話を聞き、市場を

知ることを大切にしているということですね。

 

そうこうしているうちに、本社に到着です。

写真で見ていた社屋は想像以上に素敵です。

古さと新しさの融合・・・。

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本当にヨーロッパの人たちは少しくらい不便でも、

古きよきものを大切にしながら生活する豊かさをもっていますね。

以前イギリスに住んでいたころ、

アンティークのものが生活に根づいた文化や、

築100年以上の古い家が立ち並んでいるのを見て驚いたこと、

思い出しました(しかも、古い家の方が価値が高いのです)。

 

KLIPPANの本社は、

先代への感謝、そしてパートナーのデザイナーへの

リスペクトにあふれた場所でした。

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みんなが毎日上り下りする階段に

デザイナーさんのタペストリーがかかっています。

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オフィスでは社員のみなさんにご挨拶させていただきました。

みなにこやかでフレンドリー。気持ちのいい社風です。

 

デスクは全員昇降式。デンマークだけでありません。

北欧では社員の健康を考えるのは当たり前。

とにかく集中できる環境が整っています。

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従業員が集まってお菓子などをつまめるFIKAスペースがあります。

イーオクトでも月1回の全体ミーティングではFIKAをとっています。

リフレッシュしながらコミュニケーションが図れる場って大切ですよね!

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そして、本題、ミーティングです。

ミーティングではお互い真剣!

一緒に市場を創っていくパートナーとして、

互いにビジョン、戦略の共有に加え、

日本でのわたしたちの取り組みや

課題についても共有します。

 

私たちのありたい姿を描き、それを一緒にかなえていこう、

一緒に未来を作って行こう、とお互いに共感と決意を新たにした

前向きなディスカッションになりました。

 

 

本社には倉庫も併設、また隣にはショップもあります。

 

KLIPPAN社の倉庫は自動化こそされていませんが、様々な工夫が。

倉庫のスタッフさんがKLIPPANブランケットを

1枚1枚大切に梱包してお届けします。

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併設のショップには目移りするほど

いろんな製品が所狭しと並んでいます。

ここで私もお買いものさせてもらいました。

Petterさんが見せてくださったペンギンのブランケットを姪っ子に。

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ランチのあとはKLIPPANの町のタウンホール見学です。

このタウンホール、私たちの訪問リストにマストとして入っていました。

というのも・・

 

タウンホールのドアをあけると・・・

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すごい存在感を放っています!

突然目の中に飛び込んできたこの美しい森。

森の中へ続く道。それをあたたかく照らし出す月と星のかがやき。

そう。これはかの有名なKLIPPANのブランケット。

「HOUSE IN THE FOREST」 です。

 

このうつくしい風景は、このブランケットをデザインしてくださった

皆川 明さんが、初めてスウェーデンを訪問した時の原風景なのです。

眺めているだけで、うっとり・・・。まさに傑作!

自然とともにありたいと想うすべてのひとへ。

 

タウンホールのあとは、Gosta会長の案内で教会を訪問しました。

Gosta会長、この教会は見ておいた方がいいよ、と

わざわざマルメからいらしてくださったんです。

 

この教会、説明いただかないとおもしろさや特別さがわからない、

深~い構造です。詳細は村上の訪問記で!

https://ecomfort.hateblo.jp/entry/2018/08/17/090000

 

その後はマルメ市内へ移動して、店舗視察。

今度はPernillaさんが連れて行ってくださいました。

 

Svenssonというハイエンドインテリアショップや

百貨店など見て回ります。

いろいろなシーンでKLIPPAN製品が使われていました。

やはりシーンで使い方を見せることでお客様もこうやって使いたい、

とイメージができるので畳んでおいているだけよりイメージが膨らみます。

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店舗視察のあとは、明日のKLIPPAN社工場視察に向けて

ラトビアに移動します。

もちろん、Petter、Pernillaも一緒です。

 

リガホテル着 24:30

真っ暗の中、やっと到着。ほっ

今日は、めいいっぱい吸収し、学び、楽しんだ1日でした。 

おやすみなさい・・・。

 

次回はラトビアのKLIPPANの工場を訪問します。

お楽しみに!

北欧パートナー企業訪問記 その9(KLIPPAN_5)

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こんにちは。

イーオクトの仕入担当、木田です。

さて、北欧パートナー訪問記、木田編の連載第2回目です。

今回もお読みいただき、ありがとうございます。

 

デンマークのDYKON社訪問と工場視察を終えた私たちを、

Kennethさんがマルメのホテルまで送ってくれました。

こんなに、国と国との間を車で行き来するなんて、

日本人にとっては不思議な感覚。

 

それにしても、ヨーロッパって、みんな運転のスピードの速いこと。

270kmの距離もなんのその。

イーオクト3人、国境をまたいで、ぐんぐん進んでいきます!

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さて、Kennethさんのおかげでマルメに到着。

ホテルに荷物を置いたら、もう待ちきれません。

はやる気持ちを抑えながら、3人でマルメの町へ繰り出しました。

マルメはスウェーデンで3番目に人口が多い都市。

でも東京の都心に比べると小さく、こじんまりしている感じ。

でもうつくしい町。

新しいものと古いものが融合しています。

 

 

中央駅

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スクエアには石畳に自転車もたくさんあります。

マルメはサスティナブルでエコな町でもあります。

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教会です。神聖な場所って美しいですね。

そして、心が洗われる気がします。

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銅像と一緒にポーズ!はしゃぐ私たちです。

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そんなマルメの町でさっそく素敵なことが起こりました。

 

町を歩いていると、とってもかわいいお花屋さんを見つけました。

素敵なお花がいっぱいあります。

今晩KLIPPAN会長のGostaさんのお宅にもっていくためのお花を買って、

お店を出ようとしたその時・・・・

急に土砂降りの雨が!

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どしゃぶりの雨に困り果て、空をただただ見上げる私たち。

そんな私たちに、やさしいお花屋さんのお姉さんはなんと売り物の

傘を快く差し出してくれたんです。

どうみても外国人。どう見ても旅行者。

貸した傘が返ってくるかどうかもわからないのに・・。

 

近くのホテルに泊まってるから、後で返しにきます、というと、

「そのホテル、時々お花を納めているからフロントに預けて

くれれば大丈夫よ。にこっ」っと。天使です。

 

ほんと、旅行先の親切って心に沁みますよね。

いただいた親切は、いつか東京で外国人にお返しします!

とお花屋さんの天使に誓った私でした。

 

とってもやさしいお花屋さん 

Blomster Pigan

http://www.blomsterpigan.se/

 

 

そんなこんなで、雨の中、散策を終え、ついに夜を迎えます。

今日は、待ちに待った特別な夜。

というのも、KLIPPANの会長、Gostaさんのご自宅にディナーに

招待いただいてるんです!

 

ホテルのロビーでGostaさんとはじめましてのご挨拶。

にこにこにこにこ。やさしい笑顔があふれだすGostaさんです。

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Gosta会長ご夫妻は、マルメの中心から徒歩圏内の海の近くの

美しいフラットに住んでいます。

 

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太陽の光がはいるガラス張りのコンサーバトリーがあり、そこで

海をみながらお食事や晩酌ができる、夢のような立地です。

 

窓からの景色がどの角度からも美しく、

家の中にはKLIPPANやBengt & Lottaの素敵な製品が

センス良く置かれていました。

ブランケット、スロー、キャンドルスタンドなど、

日本ではおしゃれなインテリアアイテムですが、

北欧では本当に、当たり前のように生活に根付いている、

必須アイテムなんだなぁ、と感じます。

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キャンドルが至るところに。食卓の真ん中の炎は美しく揺らぎ会話も弾みます。

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今日はGostaさんの長男のPetterさんがジョインしてくれました。

実はPetterさんGostaさんからKLIPPAN社を継がれた

KLIPPAN社の現社長さんです。

 

Petterさんのフィヨルドへ行った話やGosta夫妻の出会いの

お話など話題は尽きず、楽しい時間に、おいしいお料理、

そして一家のおもてなしに、心もおなかも満たされた3人でした。

 

KLIPPANのコピーは

「しあわせを紡ぐKLIPPAN Weaving art and happiness 」

 

KLIPPANフォミリはまさにそれを体現する、

しあわせを紡ぐ場所でした。

仲良しであたたかくて。

お互いを尊敬しあっているのがひしひしと感じられます。

こんな素敵な家族から生まれたKLIPPAN。

やっぱり大好きです。

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イーオクトメンバーは、KLIPPAN社のこと、KLIPPAN製品のこと、

KLIPPANファミリーのこと、知れば知るほど、

どんどんどんどん好きになっていきます。

 

楽しい時間の余韻を楽しみながら、

感謝としあわせな気持ちいっぱいで帰路についた私たちでした。

海外出張で一番の喜びってこういうことかもしれませんね。

 

次回はKLIPPAN本社訪問です。

 

北欧パートナー企業訪問記 その8(KLIPPAN_4)

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1897年の老舗テキスタイルメーカー「KLIPPAN」本社を訪ねてinスウェーデン<クリッパン>(村上編)

 

こんにちは。広報の村上です。

訪問記も回数を重ね、初めてのかたもおられるかもしれませんので、今回は簡単におさらいからスタートしますね。

このブログは、2017年9月に北欧出張に行ってきたイーオクト社員3人が、各自概ね時系列で、それぞれのタスクと感性に沿って出張時のことをレポートしています。

営業部長の加藤、仕入れ担当の木田、そして私広報の村上が、商品の仕入先、パートナー企業との商談のほか、現地での売り場の様子、北欧の暮らし、文化についてそれぞれの視点からご紹介。国ごとでまとめて読んでもいいですし、それぞれのパートごとでご覧いただいてもかまいません。

私たちのこと、私たちのパートナー企業のみなさまのこと、また北欧好きの方は、それぞれの国について、少しでも興味を持っていただけると心からうれしく思います。

 

はじめてご覧になる方はこちらからスタートいただくのがおすすめです。

ecomfort.hateblo.jp

 

さて、本日村上パートは出張3日目に訪れた、スウェーデンの老舗テキスタイルメーカー「KLIPPAN」本社へ向かったときのことをご紹介します。

 

さあ、KLIPPAN社のあるKLIPPAN街へ!

翌日、出張3日目はスウェーデンマルメから、

KLIPPAN5代目社長 ペッテル・マグヌッソンさんの運転で北へ約1時間。

KLIPPAN本社のあるKLIPPAN街へと向かいます。

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くねくねと続く田舎道は、手を伸ばせば届きそうなほど間近に

牛や羊が放牧され、豊かな自然が広がります。

道行く途中には白樺があちらこちらに高くそびえ立ち、

葉っぱのグリーンと白い木肌のコントラストがとっても美しく、

北国ならではの景色に心が洗われるようでした。

 

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これは、KLIPPAN街への入り口です。

KLIPPANというのはスウェーデン語で「岩」という意味。

かつては良質な岩の産地だったのだとか。

 

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KLIPPAN社はこの街とともにその歴史を刻んできたそう。

ペッテルさんからは、

「会社の歴史は、街の人たちからすべて教わったよ」と伺いました。

幼いペッテルさん、妹のパニラさんが、

街の人たちに見守られて成長した様子が目に浮かびます。

 

KIPPAN社と街との、深く強い繋がりは、

タウンホール(市役所)の入り口に街のシンボルとして掲げられている、

KLIPPAN社のブランケットからも伝わってきました。

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嬉しいのは、掲げられているブランケットの柄が、

日本のブランド ミナ ペルホネンのデザイナー

皆川 明さんが手がけられたデザインだということ。

私自身も大好きなこのデザインを、

日本から遠く離れたスウェーデンの人たちと一緒に

「素敵だね」って言えるなんて!

 

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この「House in the Forest」は、

初めてデザインが発表された年に、世界で一番売れたブランケットとなり、

今ではスウェーデンの名だたるデザイナーとともに、

KLIPPANブランケットを象徴するデザインとなっています。

これって、本当に誇らしいことです!

このデザインを守り、その魅力を伝えていくのが、

私たちの使命であることを、この時に再認識したのでした。

 

「House in the Forest」は

ecomfortのonlineサイトから購入できます!

https://www.ecomfort.jp/SHOP/KP890581.html

 

KLIPPAN街を訪れるならぜひ立ち寄ってほしい場所

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タウンホールの他にもう一箇所、

KLIPPAN街を象徴する建物が1966年に建てられた「聖ペトリ教会」です。

皆川 明さんもKLIPPANのデザインを手がけられる前に訪れたというその教会は、私が今まで見たどの教会とも似つかない、素朴で小さな、けれどもとても丁寧で緻密な手仕事が垣間見れる、力強い建物でした。

 

ダークブラウンのレンガはさほど高さがなく積まれ、

よく目にする教会独特の鋭利な三角屋根はどこにも見当たりません。

ヨスタさんに「教会だよ」と言われなければきっと分からなかったでしょう。

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この教会の魅力は、シンプルで無駄のない、

こだわり抜いた建築美にあるとヨスタさんに教えていただきました。

例えば、この教会の窓には窓枠がありません。

枠をつけないデザインにすることで、

外から見るときは無駄な凹凸が出ないシンプルな見た目に。

中から外を見るときは、窓を感じさせない吹き抜けのような空間が広がり、

まるで空が一枚の絵画のように切り取られ、飾られているようです。

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他にも建物中央に向かってだんだんと坂になっていることで、

祭壇がどこからでも美しく見られる。

少し斜めにしつらえた椅子に座った時の視線の先のデザイン。

などなど、実際に触れて感じることで、思いもよらない発見があります。

もしKLIPPANを訪れることがあれば、ぜひ目的地の1つに加えてみてださい。

 

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話はそれますが、こちらは協会を後にするときに出会った風景。

北欧では、ベビーカーを男性が引いている様子をよく見かけました。

 

KLIPPANのサスティナブルなオフィス&倉庫見学

さて、いよいよKILPPAN社の紹介です。

KLIPPAN社はオフィスと倉庫がKLIPPAN街に、

ブランケット製造工場がラトビアのリガと、別々の場所に位置します。

ここでは「オフィス&倉庫」の様子について。

 

KLIPPAN社の従業員は工場もあわせて約100名。

女性:男性が6:4というバランスです。

本社はビジネスの骨子であるデザイン&ディレクション

各国への出荷、経理部門などを構えています。

ショップも併設し、最新の商品から過去のデザインまで、

KLIPPAN社の製造するほぼすべての商品を購入することができます。

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こちらは新作が並んでいるコーナー

 

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こちらは本社併設の販売店 

 

オフィスは1・2人の個室に部屋が分かれています。

部屋は家族の写真を飾ったり、好きなファブリックを壁にかけたり、

植物をおいたりとレイアウトはさまざまで、

各自リラックスできる空間に仕上げているのは、

Dykon社のオフィスと共通していることだと思いました。

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次に倉庫へ向かいます。ここでは棚番号を振った商品陳列棚から、

発送先ごとに各自が商品をピックアップして箱詰めをしています。

全体に古い建物のため増築や補修も見られましたが、

創業当時からそのままの壁も残っています。

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KLIPPANでは仕事内容が横断することはなく、

きっちりと役割を分けているそうです。

それはフォローにまわりにくいというデメリットもありそうですが、

一方で、その仕事をまっとうするという責任が各自にあり、

この責任感がプロフェッショナルな仕事へと繋がるという

メリットも非常に大きいと感じました。

 

実際ペッテルさんは「社員のことを100%信頼している」と

語ってくれており、さらに、

「社員の健康を守ることは、私の一番大切な仕事」という言葉まで。

それらの言葉は強烈に心に残っています。

 

 社員の健康を守る「3つ」のオフィス家具

 

社員の健康、生産性を上げるため

KLIPPAN社では3つのオフィス家具が活躍しています。

 

1つ目は「昇降式デスク」。

これはDykon社にも設置されていた、

デスクを電動で上げたり下げたりすることができるデスク。

北欧では1970年代から、スタンディングワークを取り入れているそうで、

「昇降式デスク」の導入は一般的なようです。

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社員は立ったり、座ったりすることで集中力を保ち、

さらに肩こり、腰痛に悩まされることなく仕事を進めることができます。

これは倉庫でピッキング仕事をしている従業員も同様に支給されており、

自分の身長に合った高さでそれぞれ作業をしていました。

 

2つ目は「椅子」。

正しい姿勢でないときちんと座れない椅子を導入することで、

姿勢を崩すことで生じる体の不具合を軽減しています。

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3つ目は「防音の壁」。

同じ部屋を2人で共有する場合、

それぞれの話し声が仕事の妨げにならないように、

音を吸収してくれる壁を採用しています。

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ちなみに、社員の健康について教えてくださった

ペッテルさんのオフィスは一番散らかっていて、

少し不健康そうでした・・・苦笑

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それにしてもレンガ造りのなんて素敵なオフィス!

 

話を戻しまして、

スウェーデンには「Fika(フィーカ)」という

お茶の文化があり、この文化も健康と生産性に

非常に関わりが深いと感じました。

Fikaは日本のコーヒーブレイクに似た時間で、

スウェーデンではもっと頻繁に、また、

誰かとのおしゃべりを楽しみながら休憩します。

 

人間の集中力は長くても1時間程度。

そのことを十分に理解している北欧の人々。

緩急をつけながら仕事をするのが、北欧の働き方なのです。

 

KLIPPAN社には、オフィスや倉庫、

店舗にも「Fika」コーナーが設けられており、

カラフルなグミがボウルいっぱいに用意されていました。

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私たちが見学を終えて帰るころ、

いっぱいだったグミのボウルが

見事に空っぽになっていたことが忘れられません!笑

みんな甘いものが大好きのようです。

 

見学や商談が終了したのは定時の16時を少し過ぎた頃。

あんなに活気のあった倉庫、オフィスはものけのから。

きっちり定時上がり!素晴らしい文化です!

 

私たちもいそいそと本社を後にして、コペンハーゲン空港へ。

明日はラトビアにあるKLIPPANブランケット製造工場の視察です。

 

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最後に、緑いっぱいのKLIPPAN街の写真を!

 

次回はラトビア工場の様子などをお伝えします!

お楽しみに!