北欧パートナー企業訪問記 その8(KLIPPAN_4)

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1897年の老舗テキスタイルメーカー「KLIPPAN」本社を訪ねてinスウェーデン<クリッパン>(村上編)

 

こんにちは。広報の村上です。

訪問記も回数を重ね、初めてのかたもおられるかもしれませんので、今回は簡単におさらいからスタートしますね。

このブログは、2017年9月に北欧出張に行ってきたイーオクト社員3人が、各自概ね時系列で、それぞれのタスクと感性に沿って出張時のことをレポートしています。

営業部長の加藤、仕入れ担当の木田、そして私広報の村上が、商品の仕入先、パートナー企業との商談のほか、現地での売り場の様子、北欧の暮らし、文化についてそれぞれの視点からご紹介。国ごとでまとめて読んでもいいですし、それぞれのパートごとでご覧いただいてもかまいません。

私たちのこと、私たちのパートナー企業のみなさまのこと、また北欧好きの方は、それぞれの国について、少しでも興味を持っていただけると心からうれしく思います。

 

はじめてご覧になる方はこちらからスタートいただくのがおすすめです。

ecomfort.hateblo.jp

 

さて、本日村上パートは出張3日目に訪れた、スウェーデンの老舗テキスタイルメーカー「KLIPPAN」本社へ向かったときのことをご紹介します。

 

さあ、KLIPPAN社のあるKLIPPAN街へ!

翌日、出張3日目はスウェーデンマルメから、

KLIPPAN5代目社長 ペッテル・マグヌッソンさんの運転で北へ約1時間。

KLIPPAN本社のあるKLIPPAN街へと向かいます。

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くねくねと続く田舎道は、手を伸ばせば届きそうなほど間近に

牛や羊が放牧され、豊かな自然が広がります。

道行く途中には白樺があちらこちらに高くそびえ立ち、

葉っぱのグリーンと白い木肌のコントラストがとっても美しく、

北国ならではの景色に心が洗われるようでした。

 

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これは、KLIPPAN街への入り口です。

KLIPPANというのはスウェーデン語で「岩」という意味。

かつては良質な岩の産地だったのだとか。

 

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KLIPPAN社はこの街とともにその歴史を刻んできたそう。

ペッテルさんからは、

「会社の歴史は、街の人たちからすべて教わったよ」と伺いました。

幼いペッテルさん、妹のパニラさんが、

街の人たちに見守られて成長した様子が目に浮かびます。

 

KIPPAN社と街との、深く強い繋がりは、

タウンホール(市役所)の入り口に街のシンボルとして掲げられている、

KLIPPAN社のブランケットからも伝わってきました。

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嬉しいのは、掲げられているブランケットの柄が、

日本のブランド ミナ ペルホネンのデザイナー

皆川 明さんが手がけられたデザインだということ。

私自身も大好きなこのデザインを、

日本から遠く離れたスウェーデンの人たちと一緒に

「素敵だね」って言えるなんて!

 

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この「House in the Forest」は、

初めてデザインが発表された年に、世界で一番売れたブランケットとなり、

今ではスウェーデンの名だたるデザイナーとともに、

KLIPPANブランケットを象徴するデザインとなっています。

これって、本当に誇らしいことです!

このデザインを守り、その魅力を伝えていくのが、

私たちの使命であることを、この時に再認識したのでした。

 

「House in the Forest」は

ecomfortのonlineサイトから購入できます!

https://www.ecomfort.jp/SHOP/KP890581.html

 

KLIPPAN街を訪れるならぜひ立ち寄ってほしい場所

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タウンホールの他にもう一箇所、

KLIPPAN街を象徴する建物が1966年に建てられた「聖ペトリ教会」です。

皆川 明さんもKLIPPANのデザインを手がけられる前に訪れたというその教会は、私が今まで見たどの教会とも似つかない、素朴で小さな、けれどもとても丁寧で緻密な手仕事が垣間見れる、力強い建物でした。

 

ダークブラウンのレンガはさほど高さがなく積まれ、

よく目にする教会独特の鋭利な三角屋根はどこにも見当たりません。

ヨスタさんに「教会だよ」と言われなければきっと分からなかったでしょう。

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この教会の魅力は、シンプルで無駄のない、

こだわり抜いた建築美にあるとヨスタさんに教えていただきました。

例えば、この教会の窓には窓枠がありません。

枠をつけないデザインにすることで、

外から見るときは無駄な凹凸が出ないシンプルな見た目に。

中から外を見るときは、窓を感じさせない吹き抜けのような空間が広がり、

まるで空が一枚の絵画のように切り取られ、飾られているようです。

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他にも建物中央に向かってだんだんと坂になっていることで、

祭壇がどこからでも美しく見られる。

少し斜めにしつらえた椅子に座った時の視線の先のデザイン。

などなど、実際に触れて感じることで、思いもよらない発見があります。

もしKLIPPANを訪れることがあれば、ぜひ目的地の1つに加えてみてださい。

 

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話はそれますが、こちらは協会を後にするときに出会った風景。

北欧では、ベビーカーを男性が引いている様子をよく見かけました。

 

KLIPPANのサスティナブルなオフィス&倉庫見学

さて、いよいよKILPPAN社の紹介です。

KLIPPAN社はオフィスと倉庫がKLIPPAN街に、

ブランケット製造工場がラトビアのリガと、別々の場所に位置します。

ここでは「オフィス&倉庫」の様子について。

 

KLIPPAN社の従業員は工場もあわせて約100名。

女性:男性が6:4というバランスです。

本社はビジネスの骨子であるデザイン&ディレクション

各国への出荷、経理部門などを構えています。

ショップも併設し、最新の商品から過去のデザインまで、

KLIPPAN社の製造するほぼすべての商品を購入することができます。

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こちらは新作が並んでいるコーナー

 

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こちらは本社併設の販売店 

 

オフィスは1・2人の個室に部屋が分かれています。

部屋は家族の写真を飾ったり、好きなファブリックを壁にかけたり、

植物をおいたりとレイアウトはさまざまで、

各自リラックスできる空間に仕上げているのは、

Dykon社のオフィスと共通していることだと思いました。

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次に倉庫へ向かいます。ここでは棚番号を振った商品陳列棚から、

発送先ごとに各自が商品をピックアップして箱詰めをしています。

全体に古い建物のため増築や補修も見られましたが、

創業当時からそのままの壁も残っています。

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KLIPPANでは仕事内容が横断することはなく、

きっちりと役割を分けているそうです。

それはフォローにまわりにくいというデメリットもありそうですが、

一方で、その仕事をまっとうするという責任が各自にあり、

この責任感がプロフェッショナルな仕事へと繋がるという

メリットも非常に大きいと感じました。

 

実際ペッテルさんは「社員のことを100%信頼している」と

語ってくれており、さらに、

「社員の健康を守ることは、私の一番大切な仕事」という言葉まで。

それらの言葉は強烈に心に残っています。

 

 社員の健康を守る「3つ」のオフィス家具

 

社員の健康、生産性を上げるため

KLIPPAN社では3つのオフィス家具が活躍しています。

 

1つ目は「昇降式デスク」。

これはDykon社にも設置されていた、

デスクを電動で上げたり下げたりすることができるデスク。

北欧では1970年代から、スタンディングワークを取り入れているそうで、

「昇降式デスク」の導入は一般的なようです。

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社員は立ったり、座ったりすることで集中力を保ち、

さらに肩こり、腰痛に悩まされることなく仕事を進めることができます。

これは倉庫でピッキング仕事をしている従業員も同様に支給されており、

自分の身長に合った高さでそれぞれ作業をしていました。

 

2つ目は「椅子」。

正しい姿勢でないときちんと座れない椅子を導入することで、

姿勢を崩すことで生じる体の不具合を軽減しています。

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3つ目は「防音の壁」。

同じ部屋を2人で共有する場合、

それぞれの話し声が仕事の妨げにならないように、

音を吸収してくれる壁を採用しています。

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ちなみに、社員の健康について教えてくださった

ペッテルさんのオフィスは一番散らかっていて、

少し不健康そうでした・・・苦笑

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それにしてもレンガ造りのなんて素敵なオフィス!

 

話を戻しまして、

スウェーデンには「Fika(フィーカ)」という

お茶の文化があり、この文化も健康と生産性に

非常に関わりが深いと感じました。

Fikaは日本のコーヒーブレイクに似た時間で、

スウェーデンではもっと頻繁に、また、

誰かとのおしゃべりを楽しみながら休憩します。

 

人間の集中力は長くても1時間程度。

そのことを十分に理解している北欧の人々。

緩急をつけながら仕事をするのが、北欧の働き方なのです。

 

KLIPPAN社には、オフィスや倉庫、

店舗にも「Fika」コーナーが設けられており、

カラフルなグミがボウルいっぱいに用意されていました。

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私たちが見学を終えて帰るころ、

いっぱいだったグミのボウルが

見事に空っぽになっていたことが忘れられません!笑

みんな甘いものが大好きのようです。

 

見学や商談が終了したのは定時の16時を少し過ぎた頃。

あんなに活気のあった倉庫、オフィスはものけのから。

きっちり定時上がり!素晴らしい文化です!

 

私たちもいそいそと本社を後にして、コペンハーゲン空港へ。

明日はラトビアにあるKLIPPANブランケット製造工場の視察です。

 

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最後に、緑いっぱいのKLIPPAN街の写真を!

 

次回はラトビア工場の様子などをお伝えします!

お楽しみに!

北欧パートナー企業訪問記 その7(KLIPPAN_3)

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KLIPPANタウンの誇り、KLIPPAN本社<クリッパン>(加藤編)

 

こんにちは。営業の加藤です。

前回、KLIPPANを販売している店舗についてご紹介。

今回はスウェーデンの「KLIPPAN」という街にある、

KLIPPAN本社を訪れた時のことをご紹介します。

 

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KLIPPAN社5代目社長のペッテルとマルメで落ち合い、車で北に小一時間のKLIPPANタウンにあるKLIPPAN本社にやって来た私たち。憧れの地に足を踏み入れたときの興奮を昨日のことのように思い出します。

 

約140年前にこの地で創業したKLIPPAN社、当時工場だった建物をそのまま残し、内装を変えて本社として使っています。工場だったというのに街のほぼど真ん中に在ることには驚きです。この地で長く街の人々に愛されてきたブランドというのもうなづけます。

 

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壁の一部は当時のまま、レンガに歴史を感じます。代々の社長の写真が飾られ、創業家族はもちろん、社員全員が尊敬と敬意、感謝を表しているのが伝わってきました。私たちも思わず背筋を伸ばしてごあいさつです。

 

ここが工場だったころの写真のひとつひとつをペッテルが紹介してくれました。原毛から糸を紡ぐ紡績ビジネスからスタートしたKLIPPAN。その歴史が現在の糸巻きのロゴにそのまま残っています。

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原毛から糸にする工程。こうして昔からずっと1本1本大切に、上質なウールを紡いで来たのかと思うと胸が熱くなります。

 

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紡いだ糸を染色する工程。機械化される前は重労働だったと想像できます。

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本社内にあるファクトリーアウトレットでは、今でも毛糸玉がたくさん販売されています。

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KLIPPAN自慢の発色の良さ。今でもファンがたくさん買いに来てくれるそう。

 

今回はKLIPPAN本社の様子を写真でご覧いただきました。

次回はラトビア リガにある工場を訪れた時の様子をご紹介します。

北欧パートナー企業訪問記 その6(KLIPPAN_2)

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1897年の老舗テキスタイルメーカー「KLIPPAN」。現地の売り場を視察しました!<マルメ&ストックホルム>(加藤編)

 

KLIPPAN本社、リガ工場見学後にマルメ、ストックホルムコペンハーゲンの3都市で実際にKLIPPANを販売している店舗を時間の許す限り訪問してきました。

スローやブランケットが生活にどれだけ馴染んでいるのかを肌で感じることができたのが何よりの収穫。

日本でもこんな売場を作りたい!もっとKLIPPANの魅力をみなさんに伝えたい!という思いが溢れてくるのがきっとこの写真から伝わると思います。

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ストックホルムの街を案内してくれたのは、元イーオクト社員の前原紀子さん(写真一番右)。KLIPPANの営業を一緒にしていた心強い仲間です。

スウェーデンが大好き過ぎて、2014年にストックホルムに移住してしまいました!今ではストックホルム市庁舎運営のミュージアムショップに勤務しながら、夢に見た北欧暮らしを実現しています。久しぶりの再会を喜び合い、お互いの“KLIPPAN愛”を再確認して、いざ店舗チェックへ。

スウェーデンの今、日本との違い、おすすめショップやグッズをあちこちチェックの半日ツアー。足は棒になりましたが、女子トークも盛り上がり、なんとも充実した時間となりました。紀子さん、ありがとう!

 

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Iris(イリス) @ストックホルム

ストックホルム新市街と旧市街ガムラスタンに店舗を持つ、人気のインテリア雑貨店。北欧デザインの質の高い品揃えで時間を忘れてしまいます。スウェーデンの流行りをチェックするにはぴったりのお店。

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圧巻は、お店の奥のこのブランケットコーナー!KLIPPANがぎっしり。

今期のテーマはグレーとグリーン。みんな愛用ソファは長く使うから、スローで変化をつけるのが一般的だそう。

グレーをベースに好きな色で差し色使い、だからグレーが毎年一番売れるのでデザインも豊富に取り揃えてあります。

 

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こちらはストックホルムの街中にあったショップの前のベンチ。待ち時間も心地よく過ごしてねの心遣い、本とスローがさりげなく置かれています。

スウェーデンでは、レストランやカフェのテラス席が人気、椅子には一人一枚スローが用意されてるんですよ!それぞれのお店にあった色合いでインテリアの演出にもなっていて学ぶこと多しです。置かれているブランケットでお店の格がわかります。KLIPPANブランケットはハイエンドの印!

 

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マルメの高級インテイアショップ SVENSSONS

KLIPPANスロー:サンバ(ミント)

ソファには、クッションとスローが必須アイテム。その色合わせがどれもうっとりするほどきれいでした。

お気に入りのソファにお気に入りのスロー、長い冬を快適に過ごすために育まれてきた文化です。

 

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訪ねたときはちょうど“KLIPPANビヨルク”のフェア中。

KLIPPANのスローはデザインごとに5~10色の展開があり、ヴァリエーションはとても豊富。こんなふうに一つのデザインでもフェアができちゃうのです。

 

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百貨店イルム寝具売場@コペンハーゲン スローはもちろん、KLIPPAN!

 

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グレイッシュグリーンをベースにあわせたベッドメイク スローはもちろん、KLIPPAN!

 

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ベッドメークの見本展示のそばにスローのラック展開があるのが一般的。

自分のベッドルームをイメージしながらベッドカバーとスローの組み合わせを考えて選ぶんですね。

 

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イルムス@コペンハーゲン スロー売場

シックな色のグラデーションが美しい。

 

日本の百貨店売場とは違い、販売員はほとんどいないのが印象的。

自分のお部屋のテイストに合わせてファブリックを考えることが子どものときから訓練されているのでしょう。みんな自分の感性でインテリアコーディネートを楽しんでいるそう。

 

日本のインテリアはまだまだこれから、わたしたちが文化背景やその心地よさをしっかりお伝えしていかなくては。KLIPPANとの出会いに感謝、感謝の北欧訪問となりました。

北欧パートナー企業訪問記 その5(KLIPPAN_1)

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1897年の老舗テキスタイルメーカー「KLIPPAN」を紡ぐヨスタ家族の元へinスウェーデン<マルメ→クリッパン>(村上編)

 

「またも初体験にドキドキ!」

こんにちは、連載第2回目の広報村上です!

前回の記事はこちらからご覧ください! 

北欧パートナー企業訪問記 その2(Dykon社) - ecomfort’s blog

 

さて、北欧出張2日目、Dykon社を後にした私たちは、

ケネスさんの運転でスウェーデンのEngumo Dun売り場を視察した後、

その日の宿泊先、スウェーデン第3の都市、マルメのホテルへ送っていただくことに。

ケネスさんの優しさったら!! まさに、いたれりつくせりです。

 

さてここで、またまた私の人生初体験が待っていました。

 

順調に車を走らせるケネスさんの行く先に、

何やら強面のお兄さんが神妙な面持ちで待ち構えているじゃありませんか。

「なになに?検問?何か事件でも???」(私)

 

 

「パスポートプリーズ!」(強面のお兄さん)

「ああ!!ここからスウェーデンか!」(私)

 

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(これはコペンハーゲンからマルメに向かう途中の橋の写真・・・のはず)

 

そうなのです。島国日本と違って海外では他国の隣り合わせがほとんど。

車で国境を超えるのは、いたって普通のことなのですね。

まるで日本の高速道路の入り口で、

シートベルトチェックをしている警察官のように、

車の中をじっくりチェックする強面のお兄さんは、入国管理官でした!

パスポートをチェックされた後は、すんなり入国です。

「えーーー!こんなにナチュラルに国ってまたげるんだーーーー!」(心の声)

他国との距離感が、近すぎるってことが新鮮でなりませんでした。

 

 

マルメ市内をちょこっと散策!

 

さて、ホテルに到着した私たち。

この日はKLIPPAN社の会長、ヨスタ家でディナーの予定もあります。

荷物をおろした後は、時間まで足早にマルメを散策することに。

 

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(こちらは宿泊先のホテルからみたマルメの朝焼け。キレイ!)

 

マルメは日本の都市と比べたらこぢんまりした町のようですが、

スウェーデンで一番高い高層ビルがあったり、

オシャレでモダンな建築が連なっていたりと、

少し歩くだけでさまざまな建物から、歴史や文化を感じます。

 

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街歩きでまず気がづいたのは、とっても歩きにくいってこと。

マルメの道路はきれいに整列された、でも、深い凹凸のあるゴツゴツした石畳。

何度もつまづきながら、「マルメ」を足元の感覚から体に刻みます。

ここには日本のようにきれいに塗装された黒いアスファルトや、

銀色に光るガラス張りのビルはあまり見当たりません。

古い町並みがしっかりと息づいている、趣のある町並みです。

写真でも一部紹介させていただきます。

 

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石畳のほか、テラス席にブランケットがかかっていることにも注目です!

このブランケットはたしかKLIPPAN社のものだったと思います。

チェアにスローはどこのテラス席でも必ず設置されています。

 

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こんなにかわいらしいカラーの建物も。

 

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ここは、セーデル・ガータンという通り。

楽しいアイアンのオブジェが、おとぎ話のような世界を演出しています。

せっかくなので加藤さんにオブジェと同じポーズをとってもらいました。

 

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教会にも入ってみました。おそらく「ペテル教会」という所。

大きなパイプオルガンがあります。

 

そうこうしているうちにもう夕方です。

フロントにはヨスタが迎えに来てくださっていました。

 

 

マグヌッソンファミリーが紡ぐ KLIPPAN139年の歴史

 

1879年創業のKLIPPAN社は、

代々マグヌッソンファミリーがその歴史を紡いできました。

創業当時は毛糸メーカーだったKLIPPAN社が、今のような

モダンでデザイン性に富んだブランケットをつくるようになったのは、

実は4代目を継いだヨスタ・マグヌッソンさんが社長に就任した

1982年以降のことです。

 

こちらがヨスタさんです。

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ヨスタさんはスウェーデンの伝統技術を使ったウールブランケットに、

デザイナー ビルギッタ・ビョルクさんとともにモダンデザインを取り込むことで、

ブランケットのさらなる魅力を引き出し、

国内外で大人気のブランドへと成長させました。

さらに、自社のブランケット生産工場をラトビアに立ち上げたのもヨスタさんです。

 

KLIPPAN社の歴史についてはこちらを御覧ください>

http://www.eoct.co.jp/klippan/

 

そんなやり手社長のヨスタさんですが、

2013年に息子のペッテル・マグヌッソンさんを社長に、

娘パニラ・ルースさんに副社長、兼アートディレクターを任せ、

その歴史をつなぎ、今は会長として、2人をサポートしています。

まるでKLIPPANブランケットのような、あたたかくて優しい笑顔の

ヨスタさんですが、現役時代はとっても厳しかったそうです。

 

 

 ヨスタ家での家族団らんの時間にご一緒させていただきました!

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ヨスタさんの家に到着すると、

奥様のエバさん(写真中央)があたたかく迎えてくださいました。

早速気になるのはインテリア!どこもかしこもKLIPPANです!

 

まずこちらが書斎。

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こちらがリビング。

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こちらがガラス張りのバルコニー。

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そしてこれが窓辺です。

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気づいたことは、どの部屋にも間接照明があり、

窓辺にはキャンドルがあること。

それから、カーテンがないってことです。

 

スウェーデンの街を歩いていると、どのおうちも窓が大きく開放的で、

窓際には大きなオブジェやランプ、植物のほか、

さまざまな形のキャンドルが飾られているのがわかります。

 

それらはまるで、各家庭の個性が生きたインスタレーション作品のようで、

眺めるだけで感性が刺激されます。

 

実は大きな窓の理由は、冬の期間が長いスウェーデンで、

たくさんの光を家の中に取り込むための工夫で、

カーテンを閉めないのは、インテリアを魅せているからだそう。

 

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夜になるにつれて明かりが暗くなると、キャンドルに火が灯ります。

それはもちろん食事を囲むテーブルにも。

 

ゆらゆらと揺れる明かりは幻想的で、

緊張していた心をホロリとほどいてくれるよう。

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私がインテリアに見とれていると、

ヨスタさんとエバさんが一緒に夕食の準備をしてくださっていました。

夕食の準備は2人一緒が常だそうで、

ヨスタさんも手際よく冷蔵庫から食材を取り出して盛り付けされています。

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北欧の夫婦は子育ても家事も協力し合うと聞いていましたが、

こうして目の当たりにすると、どちらかがどちらかを「手伝っている」

という感覚は一切なく、当たり前のこととして、

夫婦が一緒に暮らしを「つくっている」様子が伺えました。

 

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これが出来上がったお料理!サーモンづくしの贅沢な夕食です。

 

夕食が出来上がる頃、

ペッテルさんが合流し、一緒に食事を楽しみました。

食事が終わり、私からは普段どんな洗剤を使っているの?

どんな風に掃除をしてるの?などなど、暮らしの様子について

質問させていただきました。

 

キッチンには「スポンジワイプ」。

よく使うのでお徳用3枚セットを購入とのこと!

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洗濯洗剤は環境のことを考えて「エコ洗剤」!

これはヨスタ家に限ったことでなく、スウェーデンのスーパーに

並んでいる洗剤は、どれもこれも「エコ」でした!

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床磨きは「モップ」。これはMQでなくて残念。

それにしてもヨスタさんのこのサービス精神。

ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

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テーブルの上にはペーパーナプキンが、

日本のティッシュペーパーのような位置づけで机に設置されています。

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庶民的な感覚で恥ずかしいのですが、私の中でペーパーナプキンって、

お菓子を包んだり、カトラリーを置いたり、ボックスティッシュより

ランクが上な使い方をするものだったので、

こういった形で使われているのは意外でした。

そういえばボックスティッシュってあったかしら・・・?

 

おいしい食事と、会話に華を咲かせながら、

ヨスタファミリーとあたたかな時間を過ごさせていただき、

同時に、スウェーデンのご家庭を垣間見させていただくという、

観光旅行では絶対に知ることができない「暮らし」や

「家族の形」について知る機会をいただきました。

 

ヨスタ家のみなさん、本当にありがとう!!

 

次回はいよいよKLIPPAN社のオフィスや倉庫のある、

KLIPPAN街についてご紹介します。

 

北欧パートナー企業訪問記 その4(Dykon社)

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スウェーデン王室御用達 寝具メーカー「Dykon社」ケネスさんを訪ねて

(加藤 編)

■笑顔あふれる会社、DYKON

北欧に来た~という喜びから、いよいよ仕事が始まるぞという緊張感と興奮に包まれてDYKON本社に到着したわたしたちを、日本担当のシャーロットが笑顔で迎えてくれました。 

入口にWELCOME EOCT!とそれぞれの名前が書かれたウェルカムボードが掲示されているのを発見。はるばる日本から来たわたしたちを社員みんなで迎えてくれていること伝わってきて大感激。

出張初日の緊張感が一気にほぐれ、わたしたちも笑顔いっぱいに。

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工場見学の前にオフィス部分を案内いただきましたが、入口から一番近い部屋が社長室というのにまずびっくりです。

その社長室前の廊下には全社員の笑顔のポートレートが飾ってあり、社員と社長の距離がとても近いこと、会社が社員を大切にしていることが伝わってきて、それだけでいい会社だなあと実感できます。

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その社長室に続くのが管理スタッフやセールススタッフの執務部屋。

一部屋に2~4人くらいのスタッフがシェアして使っています。

机のサイズは日本と比べると一回り大きく、高さを自由に変えられる電動型昇降デスクです。自分のタイミングで立ったり座ったりして働いているそう。

このシステムはオフィスだけでなく、工場の製造ラインの作業台も同様に昇降できるのには感動、小柄なスタッフ、大柄なスタッフそれぞれが自分の身長に合った高さで働ける環境です。デンマーク自体の国政方針のひとつでもあるそうですが、サスティナブルに働ける環境の提供をとても大切にしていることに感動しました。

「働く人一人ひとりの健康を考えたらこれがあるべき姿だし、当たり前だよ」

とケネスが教えてくれました。

快適に働ける職場だからとにかくみんな笑顔、笑顔、笑顔です。

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オフィスの机も!

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ミシン台も!

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デュベをたたむ作業台まで!

すべて使う人の身長に合わせて昇降できる電動式の机です。

 

■ハイエンドブランド エングモ・デュン

日本担当のケネスとシャーロットから会社のこと、工場のこと、わたしたちが日本市場で扱うことになったエングモ・デュンブランドのことについてレクチャーを受けました。

現在DYKON社が製造している羽毛ふとん(デュベ)は6ブランド。その中で一番ハイエンドのブランドがエングモ・デュンです。そんなブランドを私たちに任せていただけるのはとても光栄なこと、気が引き締まります。

 

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(こちらはDYKON社のショールーム

 

エングモ・デュンの魅力は、わたしたちイーオクトの企業ミッションとぴったり一致するサスティナブルな視点に基づいて作られていること。

具体的なひとつのポイントは生きたグース(ガチョウ)の羽をむしり取るのではなく、食肉用に育てられたグースの副産物としてのダウンとフェザーしか使用していないこと。日本向け商品はハンガリーで採取したホワイトグースの羽毛だけを洗浄から乾燥、選別、充填まで一貫してデンマークの自社工場で管理製造しています。

これって実はとても稀なことなのだとケネスが胸を張って語ります。産地偽装やリサイクル羽毛が混ざるなんてことが絶対ない!採取経緯を生産者まで辿れる徹底がエングモ・デュンのこだわりと宣言。

その羽毛のなかでも風力で重さを選別できる選別機で一番軽くてきれいなダウンがエングモ・デュン用として仕分けられます。羽毛のふわふわレベル、弾力レベルを表したダウンパワーで400dp以上という高いレベルを保っているものだけを使用しているのも一番ハイエンドなデュベブランドだからこそです。

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世界で一番幸せな国と言われるデンマーク、「いい眠り」がとれることが幸せにつながるんだよと最後にケネスが教えてくれました。

一生の1/3は睡眠時間、その時間がいい眠りとなるには軽くて体への負担が最小限で且つ空気をたっぷり含み暖かさが保たれるエングモ・デュンが一番なんだよってことを日本のみんなに伝えて欲しい。日本では綿ふとんの文化があるから重い方が暖かいという誤解があるようだけど、快適な眠りには軽さはとても重要なポイントなんだと繰り返し力説でした。

「自分たちはデュベ(羽毛ふとん)を売っているのではなくて、‘快適な眠り’を提供しているんだよ。」という言葉がとても響きました。

「モノではなく、サスティナブルな考え方に基づいた製造工程を経て作られたデュベで健康や快適な眠りを提供するというエングモ・デュンのコンセプトを日本のみなさんにしっかり伝えていきます。」とお約束してDYKON社をあとにしました。

 

■北欧の定番品

営業部は、日本のお客様にエングモブランドの魅力をお伝えし、北欧スタイルの快適なベッドルームを提案することがタスク。

そこで’スウェーデン王室御用達’ブランドのエングモ・デュンが、本場スウェーデンではどのように販売されているかを確認に高級百貨店NK(エヌコー)を訪ねました。

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NKは、1902年創業のスウェーデン王室も御用達の老舗高級デパートだけあって、石造りの建物は趣があり、どの売場も一流ブランドが並び、重厚感ある雰囲気。

寝具・インテリア売場は北欧らしい寝室を感じられるフロアで、特に買うものがなくても足を運んでみることおすすめです。

ベッドメイキングやスローやクッションの使い方、色使いなど即取り入れてみたいディスプレイが楽しめます。

 

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寝具売場の壁面の棚一面がエングモ・デュンで埋め尽くされているシーンは、圧巻。

こんな寝具売場今まで見たことありません!

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見慣れた日本の花柄寝具が並ぶ売場とは異なり、清潔感あふれる真っ白な羽毛ふとんとサンタさんのバッグかと思うふとんケースの大量陳列はど迫力です。

 

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売場に販売員はほとんどいません。

お客様はダウンパワーやカセットの大きさ、サイズや重さ、側生地の肌触りを確認。買うと決めると袋を担いでレジへ軽々と運びます。

王室御用達ブランドとしてもう60年近くスウェーデンで愛されている信頼のブランドだからこそ、みんな羽毛ふとんならエングモ・デュンと決めているのだと感じました。

 

わたしたちは、日本のみなさんにこの北欧の定番ブランドを紹介できることを誇りに思ってお届けしようと3人で改めて確認しあいました。

北欧パートナー企業訪問記 その3(Dykon社)

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スウェーデン王室御用達 寝具メーカー「Dykon社」ケネスさんを訪ねて

(木田編)

 

イーオクトの仕入担当の木田です。

 

イーオクトでKLIPPANのブランケットやBengt & Lottaの作品、

Engmoブランドのデュベ、フリーデスクなど、北欧のアイテムの

仕入を担当しています。

 

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www.ecomfort.jp

(今月8月はKLIPPANの秋冬の予約が開始しました!)

 

 

イーオクトの加藤、村上とともに行ってきた北欧や私たちの

パートナーのところで見てきたことをご紹介します。

どうぞおつきあいください。

 

なんとイーオクトでは、年に1度、海外サプライヤー訪問出張の

機会があるのですが、このメンバーに選ばれると、

出張であこがれの北欧に行くことができるんです!

 

出張の目的は

・ 海外のパートナーと市場を一緒に伸ばすための戦略共有

・ 現地の販売店訪問

・ 品質や工程を確認するための工場視察

・ 現地のくらしや文化、サスティナブルな取り組みを学び伝える

 

などが挙げられますが、これ以外にも、各自が興味あることや

知りたいことを現地で調査、インタビューすることもできます。

 

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(Dykon社で商談の様子です)

 

今回、とっても嬉しいことに、その出張メンバーに選んでいただきまして、

イーオクト入社後、初の、あこがれの北欧に・・

そして、入社してからこれまで、メールや電話でしかやりとりした

ことがなかったサプライヤーのみんなに直接会える・・!

大好きなKLIPPANの工場も見られる!

胸がはち切れそうなくらいの、ワクワクでいっぱいになりました。

 

そんな期待とともに、ついに出発!第1ヶ国目デンマークです。

 

11時間の長いフライトを終えコペンハーゲンの空港に到着。

空港にはイーオクトの取引先のDYKON社のKennethさんが

お迎えに来てくれることになっていました。

Kennethさんはかなり背が高いから、すぐに見つかるはず、と

甘く考えていましたが・・・デンマーク人、みんなすごく背が高いです!!

頭でわかってはいましたが、改めての実感。

みんな、すごく大きい!

なんと、デンマークの平均身長は男性で180cm越え、

女性は168cmを超えているんです。

 

そんな空港の人ごみの中、Facebookを駆使してなんとかKennethさんを発見!

コルディングへのドライブのスタートです。

それにしても、海外出張に行って、空港にお迎えに来てくださる

取引先の笑顔を見つけた瞬間の嬉しさったらありません。

安堵と期待の入り混じった特別な瞬間です。

 

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(Kennethさんとの身長差はこんなに!)

 

移動の道中には、Kennethさんにいろいろ聞いちゃいました。

これまで、来日時に何度かお会いしたことがありましたが、

ミーティングの時ってお互いのことを

ゆっくりお話しする時間って全然とれないんですよね・・残念ながら。

ということで、この機会にと、Kennethさんのこと、

デンマークのこと、くらしのこと、

みんなでじゃんじゃん質問してきました。

 

KennethさんはDYKON社で勤続12年。社内でも社歴は長い方だそうです。

日本と違って転職しながらキャリアアップする人が多いんですね。

担当は日本市場だけでなく、輸出全般を担当。

つまり、DYKON社の海外の取引先約60カ国を担当してるっていうこと!?

前々から、「Kennethさんって電話するといつも海外にいるな・・・。」

と密かに不思議に思っていましたが、そういうことだったんですね。

時差とか大変そうですが、デンマーク市場は小さいから世界市場を相手に

せざるを得ないんだそうです。

 

趣味はマラソンとサッカーで2日に1度は走っているそうです。

出張が多いため、自宅にいるときは極力家族と過ごすそうで、

よく息子さんとサッカーしているそうです。

北欧の人たちは健康志向が多いように感じました。

みんな走ったり、踊ったり、ジムに行ったり。

体を動かしています。

 

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デンマークでは女性の社会進出が進んでいて、女性が働くというのは

当たり前で、子育ても男女が一緒に行うのが当然。

女性議員の数も多いんだそう。

ただ、社会進出に伴って離婚率も上がっていると聞きました。

 

北欧では「結婚」という形が当たり前ではないということも知りました。

日本では、大人になったら結婚して子供を産む、というのが一般的ですが、

北欧ではそういった形式やしきたりにとらわれない人も多いんだとか。

いろんな形や生き方が許容されているように感じました。

 

夕食は、かの有名なアンデルセンが生まれ育った地、オーデンセの近くで

デンマークの伝統的なお食事をご馳走していただきました。

これがまた美味!

Kennethさん、こんな素敵なレストランに連れてきてくれて

本当にありがとう。

 

今日はホテルで休んで、明日はついにDYKON社訪問です!

 

翌朝・・・・DYKON社到着!

入口に 「Welcome to Denmark EOCTのみなさん!」という

スクリーンがお出迎え。なんというおもてなしでしょう。

グースも一緒にお出迎え。

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DYKON社は創業79年。羽毛の製品を作っている会社です。

羽毛のランクによって様々なブランドを持っていますが、その中で

イーオクトが扱うのは、最高級ブランドでスウェーデン王室御用達の

名門、エングモ・デューンです。

そんな高級デュベはどんなところでどんな風に作られているの!?

という疑問を解決するため、これからDYKON社の工場に潜入です。

工場に入ってすぐに目に入ったのが・・こちら

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これは、羽毛を品質ごとに選別する機械です。

風圧を利用して羽毛を吹き上げて、ダウン、

フェザー、スモールフェザーなどが品質ごとに

4つの部屋に分かれる仕組みになっています。

ダウンは軽いので上まで吹きあがり、

一番奥の部屋(今Kennethさんがいる部屋)に入ります。

重いフェザーは手前に落ちてきて、品質の高いダウンほど

より高くまで吹きあがり、奥まで飛んでいきます。

この分離器が木でできているのは、静電気の発生をおさえるためだそう。

 

選別の後は、洗浄機→タンブル乾燥されます。

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その後、国際認証ラボ(自社にあります)で試験を行います。

こちらはDYKON社のラボ。20年勤務しているラボの試験担当者さん。

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充填用のダウンを用意。

 

いろんな品質のダウンをミックスしていきます。

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ふわふわのダウンです。

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ミックスされた羽毛は専用のふくろに入ります。

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このあと、ミックスされたダウンを充填して製品化していきます。

 

シェルをパイプにセットするとパイプから

羽毛がそれぞれのカセットに充填されます。

日本の羽毛布団のカセットは3x5が多いのですが

Engmoのデュベのカセットはもっと細かくわかれています。

これによって、均等にダウンがいきわたり、

片側によったり、よれない工夫です。

 

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ラベルはなんと手縫いです。

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ライトの上で検品→その後、検針機で検針を行います。

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このミシンの乗ったデスクも、検品を行う台も、すべて

使用者の身長にあわせて昇降するようになっているんです。

従業員の体にも十分すぎる気配りがされています。

 

倉庫もばっちり見学。

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工場を見るだけでDYKON社の品質に対する徹底ぶりが見えてきました。

そしてそれを裏付けるのが・・

 

これらの証明書です。

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DYKON社は農場を保有し、素材から製品まで一貫管理していて

デンマーク製のダウンは全てDYKON社が権利を保有しているんです。

 

だから、全ての製品はダウン、フェザーのトレースが可能!

安心ですね。

 

壁に飾られているのは安心、安全の証です。

 

エコテックス クラス1 認証 

世界トップレベルの厳しい検査にクリアした製品だけに与えられる

繊維の安全証明「エコテックス」。

繊維製品およびその関連製品に特定芳香族アミン、ホルムアルデヒド

などの身体に有害な物質が含まれていないことを証明する、全世界共通の

「繊維製品の安心・安全の証」です。

そのエコテックスの中でも、乳幼児が触れ問題ないとされる、

もっとも厳しい「クラス1」をクリアしています。

 

NOMITE  ハウスダスト ダニアレルギーフリー

布団の側生地の織りがハウスダストやダニが布団の中に入りにくいバリアー

効果の証明で、アレルギーをお持ちの方にも安心して使っている商品です。

この認証はヨーロピアン ダウン&フェザー アソシエーションが 寝具メーカーに

発行するトレードマークです。

また、DYKON社は動物を倫理的に扱う会社で、

生きているガチョウから羽を刈り取り(ライブハンドピック)

するようなことは一切行っていません。

この方法だと、鳥は一生に3-4回羽を生きたままむしりとられるのです。

DYKON社のEngmo Dunブランドには、EU内のサスティナブルな製肉工程

からのみ得られた副産物としてのダウンやフェザーのみを使用されています。

 

この品質へのこだわり!アニマルウェルフェアに基づいた製造方法!

だからこそ、スウェーデン王室の御用達ブランドに選ばれたのですね!

わたしたちイーオクトが日本でこのengmoブランドを扱うことが

できることを誇りに思った工場見学でした。

 

この後はオフィスでおいしいランチをいただいて、午後は店舗訪問へ。

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Engmo販売店で一番インパクトがあったのはNK(Nordiska kompaniet)。

ストックホルムのデパートで、1902年から

インスピレーションとスタイリッシュさで

トレンドをリードしてきた老舗デパートだそうです。

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DYKON社の品質については事前に学んではいましたが、

工場を見て改めて、その品質への誇りやこだわりを学びました。

製造の現場を見ること、本当に大事です。

DYKON社訪問、本当に来てよかったです!

Kennethさんはじめ、DYKON社のみなさんのあたたかさにも

触れた素晴らしいデンマークの2日間でした。

北欧パートナー企業訪問記 その2(Dykon社)

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スウェーデン王室御用達 寝具メーカー「Dykon社」ケネスさんを訪ねて

(村上編)

 

「村上さん、スウェーデンに行くわよ」

「ス・ウェ・ー・デ・ン・ニ・イ・ク・?」

入社してまだ1年もたっていない頃のことです。

 

北欧出張を告げられた私、村上は、

代表、部長含む役員の皆様に囲まれていた緊張感と、

北欧出張という夢のような言葉に、驚きと喜び、

さらには英語がそれほど得意でないという不安が一気に押し寄せ、

今までに感じたことのないとまどいと戦いながら話を聞くことになりました。

なにを隠そう私はこれまでに海外行ったことがなかったのです。

 

それから数ヶ月が過ぎ、やっと入社2年目を迎えた頃

サプライヤーの皆様との関係構築、北欧の暮らしを発信することをミッションに、

28年間生きてきた私の初めての海外出張がスタートしました。

 

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初めての国際線!!!

 

「あぁ!私は異国にいるのね!」

私たちが最初に到着したのは、デンマークコペンハーゲン空港です。

ちょっと車を走らせれば色とりどり、レトロな建物が立ち並ぶ「ニューハウン」。

かのアンデルセンも大好きだったという「チボリ公園」。

どんなワクワク、ドキドキがまっているのだろう!

もちろん遊びにきたわけではありません。

立ち寄る予定もないけれど、観光雑誌やテレビでみた、

夢のような世界が広がっていると思うだけで、心は浮かれてしまうものです。

 

さて、飛行機を降りた私は、すれ違う人の目線の高さにまず驚きました。

トイレの扉、荷物を押すカート、スタバのカップ、人・・・。

「全部ビッグサイズだ・・・!」

最初の驚きは今までにない「サイズ感」でした。

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コペンハーゲン空港では、北欧王室ご用達ブランド「Engmo Dun」の製造元、

デンマークの寝具メーカー「Dykon社」の社員、ケネスさんとまちあわせ。

初めての異国、ケネスさんの顔を知らない私でしたが、

遠くから笑顔でこちらに走って近寄ってくださっている方が

ケネスさんだとわかった瞬間の安心感ときたらありません。

 

Dykon社があるのはデンマークのコリング。

この日はすでに夕方だったために、会社訪問、工場見学は明日とし、

ケネスさんの運転で、会社の近くのHOTELまで送っていただきました。

北欧の道路は広く、しかも一般道なのにまるで高速道路のように

まっすぐ長く続いています。そのため、車のスピードも全体的に速く、

ケネスさんの運転に、内心ヒヤヒヤしていたのはここだけのはなしです。

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移動中、どこまでも続く壮大な草原の中に、ぽつりぽつりと教会が。

また、たくさんの羊や牛があちらこちらに見られました。

見渡す限りの草原と雲が幾重にも重なっていつもより立体感を感じる美しい空。

途中立ち寄ったガソリンスタンドで、

はじめてデンマークのヒンヤリ澄んだ空気を胸いっぱいに吸いこんだとき、

デンマークにいることをやっと実感し、無事にここまで来られたことの安堵感と

初めて見る美しい光景に感動し、胸がじんわりとあつくなりました。

 

日本の9月は残暑が続く、まだまだ蒸し暑い時期ですが、

デンマークの9月は長袖とKLIPPANストールが欠かせないほど。

 

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Dykon社のケネスさんと」

移動中、ケネスさんのご家庭のことや

デンマーク人の暮らしについておはなしを伺いました。

 

ケネスさんは、デンマークの南に位置する「スペンポー」という町で、

奥様と、6歳、10歳のお子様との4人暮らしです。

13年間も連れ添った奥様だそうですが、

結婚されたのはなんと数週間前というから驚きです!

デンマークでは、結婚に際して親が援助したりご祝儀をもらったりする習慣がなく、

お金がたまってから結婚式を上げるというのは普通のことなのだとか。

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結婚式の写真をケネスさんが送ってくださいました。

 

また、デンマークで夫婦共働きも普通のことだそうで、

ケネスさんの奥様も管理栄養士として働いていらっしゃいます。

だから育児、家事は夫婦で力をあわせるのがあたりまえ。

海外出張が多いケネスさんですが、

家にいるときの子どもの送り迎えは必ずされているそうです。

 

車内でそんな幸せそうなおはなしを伺いながらも、

一方で、デンマークでは3組に1人が離婚しているということも

ケネスさんに教えていただきました。

デンマークは世界一幸せな国」と言われていることから、

個人的には意外と感じる話しでしたが、

それはつまり1人1人がしっかりと自立している。ということにも繋がりますし、

そもそも「幸せの定義」って人それぞれで、

例えば「離婚=不幸せ」を連想してしまった、

私の考えが偏っていることに気がつく瞬間でもありました。

 

こういったおはなしを伺いながら、価値観って人それぞれであることと、

自分の価値観で物事を判断するのは、もしかしたら失礼なことなのかも、と。

まるで小学校の道徳の授業をやっていた頃に戻ったような、

不思議な感覚で、あれこれ考えを巡らせたのでした。

 

ケネスさんに「デンマークが世界一幸せな国」

といわれていることに対して、どう思っているか尋ねると

「人それぞれだよ」という答えが返ってきたのが印象的でした。

 

また、ケネスさんにはデンマーク人の

転職率の高さについても教えていただきました。

今Dykon社には90人の社員が働いているそうですが、

10年以上勤務しているのはケネスさん含めて6・7人程度。

12年も継続して勤務しているケネスさんは珍しい存在のようです。

これは、スウェーデンでのインタビュー中にも聞いたはなしですが、

北欧では、長く勤めていることが評価に繋がるかといえば、一概にそうとも言えず、

むしろ様々な仕事の経験がある人の方が転職に有利、評価されるのだとか。

ケネスさんがこうして12年間も務めているのは、

この仕事に誇りを持っているからこそだと感じることでもありました。

 

私たちがデンマーク人の暮らしをもっと知りたいと伝えると、

ケネスさんは、私たちが宿泊するHOTELの近くにある

公園を案内してくださいました。

そこには、犬の散歩を楽しんだり、池の鳥に餌をあげていたり、

自然を満喫している人々の姿が。

公園はデンマーク人にとって憩いの場所なのです。


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「いよいよDykon社へ」

2日目、Dykon社では、工場、オフィス見学と商談に加え、

社員みなさんの働き方、暮らしについておはなしを伺いました。

 

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デンマークは政府が昇降式のデスクを入れることを推奨しており、

 Dykon社でもオフィスにある個人のデスクはもちろん、ミーティングルーム、

併設する工場エリアの作業台まで、高さが自由に調整できる

電動で昇降するデスクを取り入れています。

 

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基本的に荷物は足元に置かず、資料や書物は専用の部屋に格納、

机の上には必要な資料しかないようでしたが、

ある人の机にはグレープやブルーベリーが…

ある人は家族の写真ファイルカバーに…

各自のリラックスできるモノは、すぐそばにあるようです。

 

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また、共有のキッチンルームには、

たまたまつくってきたという社員お手製のティラミスがあり、

食べたい人が自分の好きな分だけサーブして、

お茶タイムをどうぞ楽しんで!といった自由な感じ。 

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オフィス見学では、 それらのスイーツをつまみつつ、

ミーティングはスタンディングでサクッとすます!

といったラフな様子もみられました。

 

ここでケネスさんと一緒に商談に出てくださった、

女性社員のシャーロットさんに、

1日の流れについて伺ったのでご紹介します。

 

シャーロットさんの朝は早く、5時45分には目覚め、7時半には出社されます。

午前中は1日のタスク確認とメールの返信など、

ランチは30分ほどデスクでチャチャっとすませるそう。

外食をしないのか尋ねると、

「近場にランチできる場所がないのと、外に出ると高くつくから基本的に

お昼は持参。あとは定時内に仕事を終わらすために」とのこと。

確かに、デンマークの物価は高く、

例えばコンビニでサンドイッチとジュースを買おうとすると、

だいたい1500円前後。外食ともなれば2000円以上は予想できます。

 

午後はミーティングや各国との商談、連絡事項などにとりかかり、

16時には仕事を終えて帰路に。

夕食は18時、家族シフト制で料理を担当しているそうです。

その後、趣味のガーデニングをしたり本を読んだり、

娘さんとの会話を楽しんだりして23時には就寝。

 

朝を早くスタートさせて、夕方を家族や自分の時間に使う

といった働き方は、北欧では一般的と伺いました。

今回インタビューさせていただいたほとんどの方が、

朝は早く、夕方や休みの日にジムに通ったり、

家族とのイベントを楽しんだりといった様子でした。

 

今回私たちがコペンハーゲンに到着してから、

ずっと同行してくださったケネスさん、とっても気さくなシャーロットさん、

それから私たちが社内見学している最中、仕事の手をとめて

挨拶くださった社員のみなさんのあたたかい優しさを肌で感じ、

あふれんばかりの感謝とともにデンマーク、Dykon社の訪問は終了しました。

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最後に宿泊したHOTELの裏手にあった湖からの朝焼け写真を。

 

日中は長袖で少し肌寒いかな?くらいの気温でしたが、

朝は吐く息が真っ白!ダウンを着込まないと震えるほど寒い!

キーンと冷えた湖面に映る町並みはそれはそれは美しく、

朝靄の中、まだ夢の中にいるような気分でした。

 

海外出張3日目、

次回は スウェーデン第3位の人口を誇る大都市マルメから北へ約30分。

自然豊かな「KLIPPAN」に本社を構える老舗テキスタイルメーカー

「KLIPPAN」についてご紹介します。お楽しみに!